bible

参考書籍一覧・書誌学のことを bibliography という。これは書物(biblio)について書く(graph)ということから成立させられた言葉。
聖書(the Bible)の bible は本という意味。biblio と同じもの。さらに語源をたどるとパピルスに行き着く。紙は書かれる物、記録される物という意味を留保している。シナゴーグにおいて聖書は大切に取り扱われ誰もが見られるようにはされていなかった。それが万民の物になったのは宗教改革によって各国語翻訳が行なわれるようになってからだ。
書痴はビブリオマニア。単にビブリオだけだと黴菌(ばいきん)と間違えられるかもしれない。まあ同じようなものか。
買った本は棄てられない、古書肆に売り払うこともできない、だってまた読むかも知れないし、この本はまだ読んでないし、面白くなくても何かの都合であるページだけ引用する機会があるかもしれないし、惰性でこの作家の本だけは集めておきたいし、装丁が綺麗だし。こうして書籍が彼や彼女の住居スペースをどんどん圧迫していくのである。