80日間世界一周

1956 アメリ
子供向けの原作本を読んだことがあり、昨年原作に忠実な訳本を読んだ。中身が全然違っていた。子供向けの本は意訳というより自由訳。勝手にストーリーまで変えていたと言うことに気が付きかなりショックだった。
映画の方もかなり旅の行程が原作と違っている。旅に出たと思ったらパリのアメリカ人の曲が流れパリに着いてしまっているし、そこから地中海まで気球に乗るし、スペインまで流されるし。と思いきや映画らしい演出に変更され端折っているとは言え、それ以降の流れはそれなりに忠実。
フォグ氏はデビッド・ニーブン、パスパルトゥはカンティンフラス、アウーダ婦人は精神世界に行ってしまったシャーリー・マクレーン。この頃は可愛かったんだねぇ。製作のマイケル・トッドはエリザベス・テーラーの旦那の一人。おまけ映像に彼女出てるけどこのころは綺麗だったんだねぇ。
シネスコサイズ。魚眼レンズで撮ったみたいに画面左右が歪んでいる。
カメオ出演という言葉はこの映画で使われ始めたそうだ。僕の知ってる俳優ってアメリカの俳優ばっかりだったが、メアリーポピンズのバンクス夫人が出てきた時「この人誰だっけ」と解説編を見るまで悩んだ。音声解説付きで、カメオ出演者の経歴を延々と喋り続けてくれる。