星の王子さま

1974 アメリ
パイロットはリチャード・カイリー(「ラ・マンチャの男」オリジナルブロードウェイキャストの主演)、ヘビはボブ・フォッシー(「キャバレー」「スイート・チャリティ」の監督)、キツネはジーン・ワイルダー(「夢のチョコレート工場」の社長役、コメディ映画主演多数)、バラはドナ・マッケニー(「コーラスライン」オリジナルブロードウェイキャストのコニー役、トニー賞助演女優賞)。
監督はスタンリー・ドーネン(「雨に唄えば」のもう一人の監督、「シャレード」の監督)、作詞作曲はフレデリック・ローとアラン・J・ラーナー(「マイフェアレディ」「ブリガドゥーン」のコンビ)。

キャストとスタッフだけ見ればミュージカルとして期待できるわけだが。

CD と DVD を同時に入手。サウンドトラックはLPで所有している。映像はビデオで所有している。LP自体再生できる機器が無いのと、録音したのはカセットテープだったので、長らく聞くことができなかった。You are a child. 以外はソラで歌える。

作品の映画化により「The Little Prince」ブランドは安売りされるようになった。これで「遺族」が儲けるわけだ。ゲド戦記外伝の前書きでル・グィンがこのような事態に関して皮肉を述べているが全く同感。今や「星の王子さま」はアニメ化もされ、舞台ミュージカル化もアメリカで一度、日本でも複数回行なわれている。それもことごとくが駄作という。文章と絵の力なのであってストーリーの力ではないのだな、原作の良さというのは。

2004.8.31 記事修正(諸元の誤りを訂正)