結果を出す

最近よく使われるようになった言葉で嫌いなものの筆頭。
結果には二つの意味があり、一つは原因と結果という因果を示すもの。もう一つは実を結ぶという意味。
最近使われている「結果を出す」という言葉は「良い結果を出す」という意味で使用されているように見える。この場合二番目の意味なのではないかと思われるかもしれないがあに図らんや、こちらだとアクセントの位置が違うのである。「結果を出す」と口にする人達は果の方を高く発音している(関西では逆なのか?)。つまり最初の方の意味にとれる。
結果なんてものは何もしなくても出るものなのだ。もし彼らが本気で「良い結果を出す」という意味のことを他人に要求したいなら「成果を出す」と言えばいい。所詮言葉を知らないからそのような言い回しができない、知識の貧困というべきか。
自分の使う言葉を吟味できない現象を言葉の疎外現象と呼びたい。もちろん自戒の意味あり。