赤目

ある文脈で用いるとあからさまな差別語になるので注意のこと。
先天性白皮症(所謂アルピノ)では全身のメラニンが欠乏しているので眼の虹彩も赤く見える場合がある。彼らのことを赤目と呼ぶ場合があり、多くは差別的意味合いを持つ。これは全世界に共通する差別語である。いかなる社会に於いても「赤い眼」を指す語は差別の意図をもって使われている。
劇画カムイ伝に「赤目」と呼ばれる非人の頭領が居た。彼の名が何故赤目なのか謎に思っていた。幾つかの理由を考えたことがあるのだがどれが適切なのだろうか? 彼はアルピノだった、怪我か何かで白目の部分が赤かった、目とは頭目のことで他に黒目とか青目もいる。
最近では赤目とはフラッシュをたいて写真を取る時に人の眼が赤くなる現象を指すことについて言われることが多いかも知れない。
赤目には別の意味もある。「あかんべえ」のことだ。あかんべえの仕草で目の下を返して赤い部分を見せる、その赤目と言う言葉が転じてあかんべえの言葉が生まれたのである。
まあ何にせよ、目が疲れて赤くなっている程度で「赤目」と呼ぶのは不謹慎な場合があることを覚えておく方が良いかもしれない。