元旦考

今日は出張先ではないので日記システムの移行はしてない。
よって、職場から編集できるのはここだけだ。
が、なんとココログへのアクセス方法が最初判らなくて途方にくれた。

元旦とは元日の朝のことである。この命題は正しいのか。
元旦の旦とは「あさ」「あさひ」のことであり、地平線から上がった太陽を模した漢字だ。
本来は元日の朝のことを指すものだという主張は正しい。
しかし現代的にはどうか?
大辞林
>元日の朝。元朝。また,一月一日。元日。
大辞泉
>元日の朝。元朝。また、元日
広辞苑
>元日の朝。元朝。また、元日。1月1日。
辞書群を読むと、元日そのものを指す意味がもたされていることが示唆される。
さらには、項目が分かれていないことにも留意したい。どの辞書もそれなりに意味が離れているものであれば項目を1.2等分けて記述する。これがされていないということはかなり古い年代から分けようのないものとして認知されてきたことを示している。
用例の中では「一年の計は元旦にあり」という諺が紹介されているのだが、記録に残っている古いものではもともと「一年の計は元日にあり」だったようだ。つまり、このことからも元日と元旦が同一視されてきた歴史を持ってきているのではないかと推測する。

というわけで(ナニが?)、元日のことを元旦と言っても現代的には間違いではない、と提唱したい。