スウィングボーイズ その2

土曜と日曜の昼の回で観劇。諸元は日記やmixiに書いたのでここでは割愛。
二回観るのはキャストが違うから。主要キャストは同じだけれどミュージカル座のファンとしては全員をみたいじゃないか、ということで。

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鈴木さんはタバコを吸い慣れていないらしく、火を付けるシーンがぎこちなかったように見える。歌がとても上手い人なので個人的には上海リルじゃない曲が聴きたいけれど、こういう曲でもちゃんと歌えるってやはり上手いんだなと思う。なんというかベティ役ぴったり。
川田さんは胸が苦しくなるくらい素敵な人。間がいいし、ラストもカッコいいし。近くにいたら恋しちゃいそうな感じ。そういう意味での胸が苦しみと。
梅沢さんは前回のカッコいいおなべ役からやんちゃ坊主役に。竹本さんと息も合ってるし。セリフを喋っている人とは別に、舞台のいろんなところで演技やっているのでそれを見逃さないようにしたいもの。今回の舞台では彼女は必ず視野に入れておかなきゃいけなかった。

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曲は、スウィングしなけりゃ意味がない、インザムード、ムーンライトセレナーデ、シング・シング・シング、などのスウィングや、林檎の木の下で、貴方とならば、などの歌。オリジナル曲も二幕で有りちょっと安心。紀元二千六百年の歌もあった。竹本さんの歌う洒落男(おれは村中で一番、モボだと言われた男♪という歌詞のやつ)は、ハスキーボイスなのでちょうど良い感じ。ちなみにモボっていうのはモダンボーイの略語。モダンガールはモガという。

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ダブルキャストになっている主要メンバーの表は非常に興味深い。

ベティ蓑田 鈴木智香子 片桐和美
芦原ちづる 桑原麻希 藤澤知佳
橘美紀 深沢美貴子 会川彩子
木戸とめ子 木村美穂 辻香織
サリー井上 青島凛 村田綾子
島倉節子 福地洋子 三宅文子
友田芳枝ほか 向井玲子 朝子洋美
下山弘美ほか 色摩由維 永浜あき
川島菊代ほか 福田奈実 山根三和
東堂貴子ほか 植松恵理 西利里子

M座を今後どう発展させていくかという方針も見えるように思える。

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ミュージカル座の本公演としては生演奏は初か? 役者が演奏するのはドキドキするけれど、それは最初だけであとは安心して聞いていられた。
役者による演奏は以下の通り(敬称略)。

竹本敏彰 トランペット
梅沢明恵 トランペット
中本吉成 トランペット
樋口知樹 トランペット
山口聡史 トロンボーン
松下祐士 トロンボーン
宮下恵一 トロンボーン
高原達也 テナーサックス
佐野信輔 テナーサックス
高野絹也 サックス
岡崎大樹 サックス
国友よしひろ ピアノ

バス、ドラムス、ピアノ(国友さんが演奏できない時)、及び各パートの核は専門家が入っていた。役者によるソロもある。誰がどの曲のソロをやったかも覚えている。千穐楽に行けないことがつくづく残念。

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僕からミュージカルのCDやDVDを取り上げ、更には歌ってはいけないとも言われたなら激しく抵抗するだろうか? 歌うことはやめないし、なんらかの手段で取り上げられないようにするだろう。そういう社会状況を再現させないように行為しよう。恐怖を昇華させるものは戦争だけではないことを示そう。