Swing Girls and a Boy.

 コメディ・音楽映画。2004 日本。
 樹里やユイカなど、若手女優がそのままジャズ演奏をする。

 ラストは数分に及び演奏シーンなのだが、滅茶苦茶かっこいい。演奏シーンだけで感動させるには、それなりの積み重ねが必要なのだが、それをちゃんとやっている。非常にうまい。

 ほぼ十二時間連続して見続けたのだが、飽きない。つまらない映画の基準として、一回目の鑑賞時に何回(自分に自分で)休憩を入れるかというのがあって、多ければ多いほど駄作にしている。マトリックスの続編などは、そうだ。いまだに最後まで見ていない。この映画は途中でやめたりせずに最後までそのまま見た。最近にはない、珍しい作品。

 音楽の使い方も面白い。前半はBGMにギターの曲をいれているのが、横断歩道での故郷の空のシーンから彼女らの演奏曲がメインになっていく。

 このヒロイン、とんでもないほど悪戯好きで、バカで、性格も悪いのだが、それだからこそコメディが成立している。コメンタリーも聞いたが、これは地なんじゃないかと思われた。