メスとオス

 東京ミレナリオがオス♂で、神戸ルミナリエがメス♀。というのは mag2 のネタだが。
 同じ種類の動物の名称を雌雄で分けるという例がある。
 「おしどり」の鴛鴦、「かわせみ」の翡翠、「くじら」の鯨鯢、等々。
 想像上の動物にもある。「にじ」の虹霓、「きりん」の麒麟、「ほうおう」の鳳凰
 みすとさんの THE RINGS STORY http://www.h3.dion.ne.jp/~t.r.s/ には貔貅や蛤介の例もあるがこれはいまのところ確認できていない。

 調べていて面白いと思ったものが、鴆(ちん)という鳥。毒蛇を喰らって生きているので、その羽根を酒にひたしておくと毒が酒にしみ出すという。それを鴆酒(ちんしゅ)とよび、毒自体を鴆毒(ちんどく)という。
 この鳥、オスが運日、メスが陰諧という名前らしいのだが、名前が異なるということは他の動物と同じように質的に違う物で、淮南子によればオスは晴れると鳴きメスは雨が降ると鳴くそうである。
 鴆は酖とも書く。小説を書く時には酖毒を酒に仕込まれた毒とだけ解釈しておいて、話を面白くする目的で鴆の説明をすれば良いかも知れない。