天使は瞳を閉じて・第一幕

2003年
日記で書いたように天瞳は二度観に行った。時間と金をつぎ込んででももう一度観たかったからだ。
一回目は二列目、二回目は後から二列目と好対照な席で、両回を合わせて役者の表情はもちろん舞台全体・劇場全体の演出を観ることが出来、自分の記憶に刻みつけることができた。それでももう一度観たかった。DVDの発売は二回目の観劇時に知り劇場で予約した。
この話は決して裏で何が行なわれているかを語らない作品で、語られない部分は役者の演技やセリフ、演出を読み自分で考えなければ判らないようにできている。そしてきちんとそれを読み取れば正解が見えてくる。二回観たかったのは、その自分なりの答を確認する為だった。それに彼らの歌をもっと聴きたかったし、見たかった。
DVDの副音声には鴻上、森、天野がいろいろ話している。懸案の「あの二階では何が起きていたか?」についての作家側からの回答もあった。
というわけで、純名と天野は空を飛びながらナマ歌でハモっていたということを確認。風花舞はやはりあのシーンで涙を流していたのも確認。小さすぎる人形のディテールと、大工道具のデザインも確認。アンサンブルはやっぱりみんな凄かったということも確認。

DVDだと視野が切り取られてしまい「別の場所も見たいよ」という欲求不満があるが、他の舞台のDVD化モノと比べれば元が良い分買って得する作品。